2013年12月31日火曜日

第29回建築夜話開催のご案内

「東日本大震災の支援とその課題
 ~社会貢献学会の活動を通じて~」



 社会貢献学会は、今でも東日本大震災の復興支援活動で、大学生や一般市民が参加するボランティアバスを神戸市から宮城県石巻市へ定期的に派遣するなどの活動を行っています。

 今回の建築夜話は、神戸学院大学人文学部人文学科教授の前
林清和先生を講師にお迎えして、行政庁の目が行き届かないような、地元住民の要望を聞き入れ、地道な活動を行っているお話を伺います。



■講師:前林清和先生(神戸学院大学人文学部人文学科教授>
■日時:平成26年1月18日(土)15:OO~17:OO
■会場:こうべまちづくり会館 6階会議室1
    神戸市中央区元町通4丁目2番14号
    TEL 078-361-4523
■CPD:建築士会CPD認定プログラムです。
■定員:20名(先着順・定員になり次第締め切り)
■参加費:500円(当日申し受けます)
■申込先:公益社団法人兵庫県建築士会事務局 桂まで
     TEL 078-327-0885 FAX O78-327-0887

2013年11月28日木曜日

【レポート】第27回 建築夜話報告 『赤穂市の建築夜話』

※この記事はつどい2013年11月号に掲載されたものを転載しました

【レポート】第27回 建築夜話報告
赤穂市の建築夜話

事業委員会/山本 建志

■開催日・・・・・平成25年9月28日(土)
■講師・・・・・・・赤穂市立有年考古館館長 宮崎 素一  
■開催場所・・・赤穂市立有年考古館2階展示室



 今回、赤穂市立有年考古館館長の宮崎素一さんを講師に迎え、11名の参加にて行われました。
 当日は、特別展「渡辺うめ」の農民人形展の期間中にて考古館内は満員御礼の状態で建築夜話の講演前には入場者350人を超えている状況でしたが、2階展示室の一部をお借りしての講演会となりました。



 宮崎さん日く、有年考古館は日本一小さい考古館ではありますが、日本一充実した考古館を目指しスタッフ一同がんばっていますとの事です。
 宮崎さんは、赤穂市役所にて28年間文化財事業に従事した後、現在は文化財整備推進専門員として有年考古館の活用と文化財の保存活用を行っていますが、3人のスタッフで年間12回ものイベントを企画されているのには感服いたしました。
 当日の講演では、「赤穂市の建築夜話」として赤穂市指定文化財(建築物関係)の指定された逸話と今後追加指定すべき物件として、製塩業の庭園、東浜倉庫群、赤穂化成事務所棟、福浦塩田跡、旧赤穂鉄道跡など市の業務でやり残した物件について何とかしておきたいとの意欲が感じられました。
 又、赤穂市の市街地景観形成地区の話では、指定までの苦労話から裏話まで聞くことができました。
 講演会終了後、特別展「渡辺うめ」について作品の説明をしていただきました。
 私は今回の講演者宮崎さんとは兵庫へリテージマネージャーとして活動し始めた時からの付き合いで、坂越の船檀尻の復活、有年牟礼農村舞台の復活、山陽道立場の実測調査、松岡医院(診察棟)の実測調査等に協力させていただきました。宮崎さんの一度目をつけたら、食らいついてゆく姿を何度か見せていただきました。
 今年度は、平成26年1月13日に小正月のとんど炊きを台車に載せて曳き回る行事「曳きとんど」を36年ぶりに復活させる準備中です。
 又、あけぼの幼稚園として利用している旧赤穂神社の建物が12月初めに解体されます。昭和24年より、神社建築をカトリック協会として利用されてきた珍しい建物を現在共同で調査中です。
 今後宮崎さんには、市教委と共にできる限りのお手伝いをさせていただくつもりです。



つどい11月号に掲載されたページ(PDF)

第27回建築夜話のまとめ記事はコチラ

2013年11月3日日曜日

建築夜話(第28回)のご案内

事業案内(PDF)

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今回の建築夜話は、主に着物のデザイン、染色をひとりでこなす数少ない素描染作家、上原信義氏を講師に迎え、京友禅の世界を勉強したいと思います。


■講師:上原信義氏
■日時:平成25年11月17日(日) 15:00~17:00
■会場:かずのりんどうビル(呉服店)
    JR明石駅南側の魚の棚少し南
    明石市本町1丁目3-3
    TEL 078-918-0535
■定員:20名(先着順・定員になり次第締め切り)
■参加費:500円(当日申し受け)
■申込先:公益社団法人兵庫県建築士会事務局 桂まで
    TEL 078-327-0885FAX078-327-0887

2013年10月22日火曜日

第4回 事業委員会

(概要)
日 時:平成25年10月22日(火)PM6:30~
場 所:(公社)兵庫県建築士会事務局 会議室
議 題: 1.近畿建築祭(大阪大会)について
     2.「建築夜話」について
     3.平成25年度建築甲子園について
     4.今期行事予定について
     5.その他


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●2013/10/18

●2013/10/22
  • 開催しました

2013年10月18日金曜日

第4回事業委員会のお知らせ

事業委員の皆様


御世話になります。
10月22日火曜日、事業委員会を開催いたします。

日 時:平成25年10月22日(火)PM6:30~
場 所:(公社)兵庫県建築士会事務局 会議室
議 題 : 1.近畿建築祭(大阪大会)について
     2.「建築夜話」について
     3.平成25年度建築甲子園について
     4.今期行事予定について
     5.その他

ご多忙のところ恐縮ですが、
万障お繰り合わせの上ご出席くださるようお願い申し上げます。


2013年10月12日土曜日

建築夜話(第28回)のご案内

今回の建築夜話は、主に着物のデザイン、染色をひとりでこなす数少ない素描染作家、上原信義氏を講師に迎え、京友禅の世界を勉強したいと思います。


■講師:上原信義氏
■日時:平成25年11月17日(日) 15:00~17:00
■会場:かずのりんどうビル(呉服店)
    JR明石駅南側の魚の棚少し南
    明石市本町1丁目3-3
    TEL 078-918-0535
■定員:20名(先着順・定員になり次第締め切り)
■参加費:500円(当日申し受け)
■申込先:公益社団法人兵庫県建築士会事務局 桂まで
    TEL 078-327-0885FAX078-327-0887

第33回近畿建築祭大阪大会のお誘い

案内チラシ&申込用紙(PDF)

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時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます、平素は何かとご高配を賜り深く感謝申し上げます。
さて、第33回近畿建築祭大阪大会について下記のとおり開催されますので会員のみなさま、奮ってご参加のほどよろしくお願い申し上げます。


1.開催日時:平成25年12月7日(士)9:00~17:30(式典・分科会)

2.集合時間場所:関西大学天六キャンパス309教室(大阪市北区長柄西1丁目3番22号)
        ※現地集合・現地解散

3.参加費:式典参加費:3,000円(おみやげ、昼食付き)※当日徴収
     ・定員4 0 名

4.スケジュール

 開催会場:関西大学天六キャンパス309教室(大阪市北区長柄西1丁目3番22号)
 開催時間:10:00~17:30
 [第1部式典・講演会]
  09:00~10:00 受付
  10:00~10:15 オープニング扇町総合高校ブラ・マーチング(OHGIES)演奏(予定)
  10:20~10:40 記念式典
   ・開催地会長挨拶・大阪府建築士会会長 岡本森廣
   ・協議会会長挨拶・京都府建築士会会長 衛藤照夫
   ・会旗引き継ぎ
   ・次期開催地会長挨拶・兵庫県建築士会会長 安田丑作
  10:40~11:30基調講演天神橋筋商店街会長土井年樹氏
        テーマ「街が危ない、家庭が危ない、店が危ない」
            -日本の街づくり、街活かしは誰がする-
  11:30~   エクスカーション①②コース参加者は移動
  11:45~12:30 講演会・関西大学准教授 橋寺知子氏
        テーマ(仮)関西大学天六学舎(近代建築)の経緯
  12:30~   エクスカーション③④⑤コース参加者は移動
  17:00~17:30 閉会式 満歩状授与式 大阪天満宮境内


■エクスカーションのご案内は案内チラシをご覧ください
  →案内チラシ&申込書(PDF)

2013年10月2日水曜日

第27回 建築夜話「赤穂市の建築余話:宮崎素一氏(赤穂市立考古館館長)」を聞いて

「赤穂市の建築余話」




講師 宮崎 素一(赤穂市立考古館館長)
日時 平成25年9月28日(土) 午後3時〜
場所 赤穂市立有年考古館 多目的室(2階)

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(報告ここから)

講演に先立ち、まずは事業委員会・山本委員長より講師の宮崎素一氏の紹介

宮崎氏が館長を務める赤穂市立考古館は、日本一小さい考古館であること。
宮崎氏は、館長になる前にも市役所職員として文化財行政に携わっておられたこと。
赤穂市立考古館では積極的に伝統行事等、復活の為の支援も行っているなどの説明がありました。


建築物の保存や、伝統行事復活の活動を通じて兵庫県建築士会とのつながりが深くなっていったとのことです。




宮崎氏は、まず現在取り組んでおられる事を説明されます。
赤穂市には国指定の登録物になるような建造物が全部で20〜30あるとのこと。

・塩業関係の建物の調査
・田渕庭園

赤穂市ではひとつひとつ個別のものではなっく群(集団)としての登録を目指していくそうです。

・赤穂→塩業(造塩)
・坂越→海鮮問屋


そんな中、残念ながら保存される前に朽ち果てているものがいくつかあるらしく、宮崎氏が確認しているだけで、茶室が3~5棟ダメになっているとのことだそうです。

ひととおり、現状を語られた後、本日の主題である「建築余話」に沿っての話へ移ります。

建築余話とは、ご自身が携わっている保存活動の中で出てくるあれやこれやの話のことで、建築夜話(やわ)にちなんで建築余話(よわ)と題したとのことです。



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1.赤穂市の指定文化財(建築物関係)

赤穂市には国のものは無いが、それに類するものがいくつかある。

田渕庭園
 
 3棟の茶室
 本館の修理

赤穂城
 
 →整備中

旧専売公社赤穂支局
 
 兵庫県の指定を受けている
  【参考資料】:兵庫県建築士会HP   
  
 指定を受けている赤穂支局の建物だけでなく、周りに建つ倉庫群や、輸送の為に作られた鉄道の線路なども残していきたいとのこと。

赤穂は塩のまち⇒塩業関係の建物が多い
 
 これらの建物も、早急に対応して残していきたい
 工業関係の建物にこそ、赤穂の価値があると思われる

そのほかには
 福浦の塩田跡地
 現在の赤穂化成㈱の建物(旧赤穂東浜塩業組合)
  【参考】:「赤穂東浜塩業組合(現 赤穂化成㈱)」検索結果

など、見所がたくさん

2.赤穂市の市街地景観形成地区

赤穂市には2つある
 ・お城通り地区(赤穂城周辺)
 ・砂越地区

 【参考】:「景観形成助成金(赤穂)」検索結果 

この時にされた坂越地区に調査に入って会所を残そうというときの話は興味深いものでした。

3千万で購入して、修理するのに1億かかる。
 ⇒保存するのにはお金がかかる
  →所有者個人で保存していく事の限界


3.赤穂市の伝統的建造物群保存地区

4.赤穂城跡【国史跡】、旧赤穂城庭園【国名勝】、及び赤穂城跡と市公園整備

それぞれが指定を受けたのは、赤穂城跡=昭和46年、旧赤穂城庭園=平成14年、赤穂城跡都市公園整備=昭和30年

赤穂市ではそれぞれの整備計画を昭和60年ごろから一つの計画として同時に進めているという点で全国からも高く評価されているとのこと。

文化財は文化庁管轄、都市公園は国交省管轄なので、一緒に行っていくのは難しい部分が多い。

現在に至るまで、30年ほどかけて整備しているのだが、市民からはもう少し早くとの要望があるのだが、財政の問題も含めて問題多し。


赤穂城では版築の土塀を復元している。
 【参考】:「赤穂城 版築 土塀」検索結果

版築の土塀は姫路城のものが有名だが、赤穂の復元土塀も100年後には、何らかの指定をもらえるだろうとのこと。(笑)

5.その他の整備(田淵氏庭園【国名勝】、有年地区歴史公園、)

坂越地区の奥藤御殿(現 奥藤酒造)

どの建物にも共通する話として、人が住んでいる所ではまだマシだが、居ないところは朽ちるのも早い。だから、早く調査にいかなければいけないとのこと。

建物を残すのは無理だとしても、せめて図面を書くための測量だけでも入りたい。
潰してしまうのは(潰れてしまうのは)あっという間。

宮崎さんの切羽詰まった痛切な叫びが聞いている者の心に届いていたと思います。


6.その他

有年牟礼農村舞台

坂越船壇尻 
 平成23年に復活(兵庫県建築士会赤穂支部も協力)

曳きとんど
 平成25年度事業として、平成26年1月13日 PM4:00から行う

松岡医院(診療棟)
 図面として残していく

立場
 11月に取壊し。
 現在は中に入れない
 この建物がなくなると、有年には宿場町が全部なくなってしまう

神社建築のカトリック教会
 赤穂神社が昭和25年に協会に売られ、現在の赤穂カトリック教会として残っている。
 10月中ごろに取り壊される
 壊される前に、図面だけでも取らせて欲しいと思っている
 時間がない
  【参考】:「赤穂 赤穂神社 あけぼの幼稚園」検索結果 


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冒頭で赤穂市立有年考古館は「日本一、小さい考古館」との説明がありましたが、宮崎さんは「有年考古館を、日本一わかりやすい考古館にする」と語られました。ほんの2時間足らずの時間を一緒に過ごしただけですが、きっとそうなると僕は思いました。

講演会の最後に山本委員長から、有年考古館は年間を通じてたくさんのイベントを用意しているとの説明がありました(写真で山本委員長が手にしているのはイベント案内です)


講演後、有年考古館1階で開催されていた特別展「渡辺うめ 農民人形展」を宮崎さんや学芸員の方に案内して頂きました。とても人気のある特別展らしく、この日だけで400人もの方が有年考古館を訪れたそうです。400人という数字は有年考古館の一日来館者数の最高記録だそうです。




内容が盛りだくさんであり、また地域独特の名称もあったりで、全てを聞きとる(メモをとる)事が出来なかったのはすごく残念でしたが、とても面白い話ばかりで、あっという間の2時間でした。


いつの日か、「日本一わかりやすい有年考古館」をもう一度訪れて、宮崎さんのお話をゆっくりと聞いてみたいと思いました。(有年考古館の玄関部分は旧村役場の建物を移築されたものだそうです)

会場を後にして駐車場へ向かう途中に、考古館を造られた松岡医院の松岡さんの銅像がたっていました。(また、お会いしましょう)

(報告:事業委員会・阿部徳人)

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この日撮った、他の写真


2013年9月28日土曜日

第3回 事業委員会

日時 :平成25年9月28日(土) PM 2:00~
場所 :赤穂市立有年考古館

議題
◆協議事項
  1. 近畿建築祭(大阪大会)について
  2. 「建築夜話」について
  3. 平成25年度建築甲子園について
  4. 今期行事予定について
  5. その他
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●2013/09/28
2013/10/18

第27回建築夜話 講師:有年考古館館長 宮崎 素一氏

開催概要

■講 師    有年考古館館長 宮崎 素一
■日 時    平成25年9月28日(土)15:00~17:00
■会 場    赤穂市立有年考古館 
          赤穂市有年楢原1164番地1 TEL:0791-49-3488
         (当日、特別展として「渡辺うめ農村人形展」を開催しています。)

■定 員    20名(先着順・定員になり次第締め切り)
■参加費    500円(当日申し受けます)

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○2013/08/30

○2013/09/28

○2013/09/30

○2013/10/02
  • 報告記事を書きました(報告者:阿部徳人)
2013/11/28

2013年8月24日土曜日

第26回建築夜話 講師:鳥瞰図絵師 青山 大介氏

開催概要

■ 講 師 :鳥瞰図絵師 青山 大介 氏    
■ 日 時 :平成25年8月24日(土)15:00~17:00    
■ 会 場 :兵庫県建築士会神戸支部事務所    
           神戸市中央区古湊通1丁目2番12号 古湊ビル2階    
           TEL078-599-6915  
■ 定 員  :20名(先着順・定員になり次第締め切り)    
■ 参加費 :500円(当日申し受け)


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2013/08/09



2013/08/24



2013/08/30
ブログ名:
鳥瞰図を描きましょう♪・美し都 神戸から

ブログ紹介:
神戸に住む青山大介です。 日本では数少ない鳥瞰図絵師の一人を自認しています。 神戸の都市鳥瞰図を描いています。 神戸旧居留地鳥瞰図2006、みなと神戸バーズアイマップ2008が代表作。
今は神戸港に浮かぶ海上文化都市ポートアイランドの鳥瞰図に取りかかっています。



神戸を海から訪れる方々に対して、国際信号旗でお迎えする活動の紹介はこちら

2013年8月9日金曜日

第26回「建築夜話」(鳥瞰図絵師:青山大介氏) 開催のご案内

告知原稿(PDF)



 今回は神戸を拠点に製作活動をしている鳥瞰図絵師の青山大介さんです。

 青山さんはサラリーマンとして働きながら、鳥瞰図絵師として活動しています。
 作品作りは、ヘリコプターをチャーターしての空撮や、街中を隅々まで歩きまわり、写真を撮影。5000枚以上の写真をもとに下書きをし、パソコンに取り込み、色づけし、ようやく完成する。膨大な時間と手間を要する作品作りをしています。
 
 青山さんを囲んで、作品作りの意気込みやその手法を聞きたいと思います。


■ 講 師 :鳥瞰図絵師 青山 大介 氏
■ 日 時 :平成25年8月24日(土)15:00~17:00
■ 会 場 :兵庫県建築士会神戸支部事務所
          神戸市中央区古湊通1丁目2番12号 古湊ビル2階
          TEL078-599-6915
■ 定 員  :20名(先着順・定員になり次第締め切り)
■ 参加費 :500円(当日申し受け)

■ 申込先 :公益社団法人 兵庫県建築士会事務局 桂まで       
        :TEL  078-327-0885  FAX  078-327-0887

2013年8月1日木曜日

2013年6月1日土曜日

委員会について(平成25年度)

委員長

  • 山本 建志


委員

  • 北川 則行
  • 戎 孝之
  • 井上 芳郎
  • 久宝 弘幸
  • 金時 裕
  • 森川 弘樹
  • 山際 洋子
  • 吉川 輝欣
  • 堀田 典孝
  • 佐々木 博司
  • 阿部 徳人


活動内容

  • 各種事業に関する事項(建築士の日、全国大会、近畿建築祭、他本会の目的を達成するための事業) 

2013年5月31日金曜日

2013年5月16日木曜日

【レポート】事業委員会「住まい方研究会」-中国の実情について

※この記事はつどい2013年5月号に掲載されていたものを転載しました

【レポート】事業委員会「住まい方研究会」-中国の実情について

講師:谷力(グリ)
報告者:宮宅勇二(事業委員会)


2月16日(土)私学会館で「住まい方研究会」シリーズとして、北京で生まれ天津で育った谷力さん(女性)に中国の諸事情について講演していただきました。参加者は10名でした。


【日本に来た理由と日本での生活】

 16歳から13年間、中国で射撃のプロ選手で、最高国内3位になったこともあるそうです。射撃は、卓球・体操と並んで世界でも中国の実力は群を抜いています。よほどのアスリートだったと思います。当時、彼女の仕事は当然射撃の練習をすることでしたが、社会主義国家ゆえ、食費や生活費、住まいまで国から与えられる、という状況だったそうです。1994年に広島で世界大会があり、その時に日本に対して好印象を持ったようです。街はきれいし、空気はきれいし、水もおいしく、日本人は親切でやさしい、という感じがしたそうです。13年間プロ生活のあと、たまたま日本留学の機会があり、一言も話せなかった日本語を必死で勉強し、日本語検定1級に合格、その後ビジネスビザを取得し、シャープや三洋電機の社員にも中国語を教える講師にもなったそうです。射撃選手時代の、負けない、という烈しい気性が彼女自身を伸ばしたのでしょう。その後、大学・大学院にも通い、日本人と結婚し、現在は大阪経済大学大学院の非常勤講師をしておられます。

【中国の人口】

 中国の人口は2011年に13億4100万人でしたが、実際は15~16億人いるようです。一人っ子政策の為に戸籍のない子供がいるからですが、一人っ子政策は漢民族にだけ適用されている法律で、55ある少数民族には適用されていません。

【中国の住宅事情】

 中国では、多くの高層ビルが建設されており、世界の建築家が集まる上海では4000~5000の高層ビルがあると言われています。これはニューヨークの2倍以上の数です。建築ラッシュは沿岸大都市から内陸部に移ってきています。ただし、建築のレベルは低く、耐久性に問題
があります。
 中国では住宅はマンションが一般的ですが、マンションを購入した場合、引渡しは躯体のままの状態で、購買者自身が内装工事、設備工事をしなければならないようです。
 社会主義国家なので、土地は個人のものではなく国のもので、住宅の場合は70年、工場地は50年、商業地は40年で国に返さなくてはならないようですが、こういうことは政治をやっている特権階級の共産党が決めるので、どのように変わるのか、変わらないのか不透明だそうです。
 その他、中国の社会問題として、格差の話、その格差の背景として二種類の戸籍の話、就職難という問題や料理や好みのお茶、お風呂等の習慣の話などがありましたが、紙面の都合上割愛させていただきます。
 最後に中国、中国人についての重要知識です。


  • 中国人は食べる、ということが何よりも大事な事です。
  • お茶を入れる急須の口を他人に向けて置いては絶対ダメ。
  • 乾杯の際に相手の杯より高く上げては失礼にあたる。
  • タバコは自分だけでは吸ってはダメで、他人に勧めるのが当たり前。
  • 割り勘の習慣はなし。(日本人が金持ちだから、日本人が払うのが当たり前。)


2013年4月1日月曜日

技術研修報告「 リフォームハンドブックを用いた技術研修」

(この記事は、会報誌つどい4月号に掲載されたものです)⇒(PDF)

レポート
事業委員会技術研修報告

「リフォームハンドブックを用いた技術研修」

事業委員会 堀田典孝




 今後増えてゆく住宅リフォームに関して建築士が主体的に関わることをめざし、建築士の実務サポートとして作成された「リフォームハンドブック」(編集発行公益社団法人日本建築士会連合会)の解説を交えた技術研修を行いました。

講師の稲原泰裕氏


■ 日時   平成25年1月19日(土)15:00~16:30
■ 会場   兵庫県私学会館301号室
■ 主催   兵庫県建築士会事業委員会
■ 講師   稲原泰裕氏(奈良県建築士会)
■参加人員  38名(会員35名・会員外3名)

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1.これからのリフォームエ事

 講師の稲原氏より、これからのリフォームエ事では、健康診断の結果、健康なのか、すぐに治療を要する部分があるのかないのか、経過観察が必要なのか、精密検査が必要なのか等を、医師から説明を受け、患者が納得して処置方法を選択するように、リフォームにおいても、建物現況調査(リフォームを前提とした現況調査)をし、報告説明をした上で、居住者(所有者)自らが納得した上で、今後どのようにリフォーム(改修・修繕・取り替え等)を進めていくのかを、選択・判断をすることが、消費者(所有者)が安心して長く建物を維持し生活していくことにつながるのではないでしょうかと話がありました。
 また、消費者(所有者)に長く建物を維持していただく為の、長期的な維持管理計画案作成にも、建物現況調査が有効であるとの話もしていただきました。


2.建物現況調査

 リフォームを前提とした建物現況調査をするにあたり、必要な調査個所、調査項目、調査方法をはじめ、リフォ一ムハンドブックで例示している、建物現況調査チェックシートや調査フローについて、リフォーム八ンドブックを基にわかりやすく解説していただきました。
 現況建物調査チェックシートは(公社)日本建築士会連合会のホームページより(A4版)ダウンロードできるので是非活用してくださいと紹介がありました。

技術研修の様子



3.リフォームに役立つ制度と情報

 リフォームの参考となる制度や団体についてご紹介していただきました。中でも、税の優遇処置と対象となるリフォームの内容については、リフォームハンドブックの表を基に補助金等の交付を受けるリフォームについて、詳しく説明していただきました。
 また、リフォームの参考となる団体として、住宅リフォーム推進協議会の紹介と、同協議会が発行している書籍の紹介をしていただき大変参考になりました。

4.参加者による質疑応答

 参加していただいた方からの質問は、リフォームの種類と適用可能な制度について、かなり突っ込んだ質問が挙がりましたが、稲原氏より的確な回答をしていただき、より深く内容を理解することが出来ました。
 最後になりますが、事業委員会の委員以外に27名もの方に参加していただきました。参加していただいた皆様、講師の稲原様、ありがとうございました。

2013年3月3日日曜日

【報告】建築夜話 第25夜「電気自動車の制作とデザイン(Meguru君)」の報告

建築夜話 第 25 夜 『電気自動車の制作とデザイン(Meguru君)』


日 時:2013/03/02
場 所:神戸私学会館
講 師:岡田 実(京都EV開発株式会社)、後藤 美香(九創設計事務所)


報告者:事業委員 阿部徳人


 毎回いろいろな内容で行われる建築夜話も今回で 25 回目となる。
 25 回目の今回は『電気自動車の制作とデザイン』。講師の方の一人が建築士会所属の方という事でうっすらと内容は知っていたような気になっていたが、実際に話を聞いてみると当たり前の事だが新しい発見がたくさんあった。

 では早速、内容について触れていこうと思う。
 少し前に大阪の町工場で人工衛星を作るという話があったが、今回の夜話の核となる「あっぱれEVプロジェクト」は町工場で電気自動車を作るというもののようで、4 人のメンバーを中心に進められたプロジェクトらしい。今回の夜話では、4 人のメンバーのうちデザインを担当した九創設計事務所の後藤氏と電気自動車の駆動部分を担当した京都EV開発の岡田氏を招いて「制作」分野と「デザイン」分野の話を聞かせてもらった。


 まず初めに後藤氏の方から「あっぱれEVプロジェクト」の全体の説明があり、設計士としての視点で捉えたプロジェクトの概要が説明された。制作された電気自動車はMeguru君と命名され漢字で書くと「環」で「めぐる」と読ませるそうだ。
 車に乗ることで環境問題を意識出来るようなものにしたかったとのこと。
 開発費 200 万円に大阪府からの補助 100 万円を足して全部で 300 万円の予算での制作だったので、制約が多い中での制作となったが、町工場の人情と職人の意地に支えられ妥協することなく満足のいくものが出来上がったそうだ。
 「ものづくりの精神がめぐっていってもらえたらいい」と語る後藤氏の力強いまなざしがとても印象的だった。

建築士の後藤 美香氏


 後藤氏に続いて岡田氏からは「エネルギー・食糧・高齢化社会」をキーワードにご自身が今までに関わってきた電気自動車プロジェクトについて話された。
 先ほどまでの後藤氏とはうってかわっていかにも技術屋という感じの岡田氏は「私はデザインの事は全くわからないんですよ」「デザインにはあまり興味がないから」という内容をさらりと言ってのけるなどとても個性的な方だった。
 岡田氏は話の最中何度も「発想を自由に持つ事で面白い事になる」というような事を言われており、電気自動車の技術を使ってエネルギーを持ち歩く事や電気自動車を使った新しい住宅の形など自分が想像もしていなかった話を聞かせてもらったえたのは大きな収穫だったと思う。高齢化社会の中での小型電気自動車の活躍の可能性の話も建築の分野に通じる話でとても興味深かった。

電気自動車のプロ、岡田 実氏

 今回の夜話も、環境に対する意識、ものづくりに対する思い入れ、そして発想の転換など自分の中に多くの新しい思いが残せた事に、とても満足しています。
 建築夜話では建築とは直接関係のないものをテーマにする事が多いのですが、建築士の自己研鑽という意味においては間違いなく有意義なものであると思いますので出来るだけ多くの建築士の方に参加して頂ければと思います。



 プロジェクトの問題点や今後の展開など、他にも興味深い話がたくさん聞けたのですがそれはまた別の機会にでも。(報告終わり)

報告書(PDF)

2013年1月19日土曜日

技術研修会「住宅リフォームに関して」 講師:稲原泰裕氏(奈良県建築士会)

開催日: 2013/01/19

○2012/12/04

○2013/01/19

2013/04/01