2013年11月28日木曜日

【レポート】第27回 建築夜話報告 『赤穂市の建築夜話』

※この記事はつどい2013年11月号に掲載されたものを転載しました

【レポート】第27回 建築夜話報告
赤穂市の建築夜話

事業委員会/山本 建志

■開催日・・・・・平成25年9月28日(土)
■講師・・・・・・・赤穂市立有年考古館館長 宮崎 素一  
■開催場所・・・赤穂市立有年考古館2階展示室



 今回、赤穂市立有年考古館館長の宮崎素一さんを講師に迎え、11名の参加にて行われました。
 当日は、特別展「渡辺うめ」の農民人形展の期間中にて考古館内は満員御礼の状態で建築夜話の講演前には入場者350人を超えている状況でしたが、2階展示室の一部をお借りしての講演会となりました。



 宮崎さん日く、有年考古館は日本一小さい考古館ではありますが、日本一充実した考古館を目指しスタッフ一同がんばっていますとの事です。
 宮崎さんは、赤穂市役所にて28年間文化財事業に従事した後、現在は文化財整備推進専門員として有年考古館の活用と文化財の保存活用を行っていますが、3人のスタッフで年間12回ものイベントを企画されているのには感服いたしました。
 当日の講演では、「赤穂市の建築夜話」として赤穂市指定文化財(建築物関係)の指定された逸話と今後追加指定すべき物件として、製塩業の庭園、東浜倉庫群、赤穂化成事務所棟、福浦塩田跡、旧赤穂鉄道跡など市の業務でやり残した物件について何とかしておきたいとの意欲が感じられました。
 又、赤穂市の市街地景観形成地区の話では、指定までの苦労話から裏話まで聞くことができました。
 講演会終了後、特別展「渡辺うめ」について作品の説明をしていただきました。
 私は今回の講演者宮崎さんとは兵庫へリテージマネージャーとして活動し始めた時からの付き合いで、坂越の船檀尻の復活、有年牟礼農村舞台の復活、山陽道立場の実測調査、松岡医院(診察棟)の実測調査等に協力させていただきました。宮崎さんの一度目をつけたら、食らいついてゆく姿を何度か見せていただきました。
 今年度は、平成26年1月13日に小正月のとんど炊きを台車に載せて曳き回る行事「曳きとんど」を36年ぶりに復活させる準備中です。
 又、あけぼの幼稚園として利用している旧赤穂神社の建物が12月初めに解体されます。昭和24年より、神社建築をカトリック協会として利用されてきた珍しい建物を現在共同で調査中です。
 今後宮崎さんには、市教委と共にできる限りのお手伝いをさせていただくつもりです。



つどい11月号に掲載されたページ(PDF)

第27回建築夜話のまとめ記事はコチラ